福岡県との懇談会(仲間部会)

届け、私たちの思い! ~パワー福岡と県との懇談会報告~
【2008年9月11日(木)13:00~14:30 福岡県吉塚合同庁舎604A】

f0173950_10162714.jpg 2008年9月11日(木)午後1時より、福岡県合同庁舎においてパワー福岡と県担当者との懇談会が行われました。
福岡県からは障害福祉課課長補佐、同課社会参加係係長、同課社会参加係の3名のご出席をいただきました。
f0173950_10165054.jpg パワー福岡ではこの懇談会に向けて、
①利用料について
②重度医療制度について
③その他

 の3本を柱に、県内のきょうされん加盟施設にアンケートを行ったり、要望書をまとめたりして準備を重ねてきました。
 そしてこの日、「私たちの思いを、県の人に届けたい!」という思いを胸に、県内各地から実に45名の仲間が懇談会に臨みました。





今回の要望書は①、②、③の3つの要望を掲げています。
①の要望については
「所得が増えないのに負担だけが増えている」「働きに来ているのにお金を払うのはおかしい」「利用料を払うために働くんじゃない」
という私たちの思いを訴えました。
 県の方からは「緊急措置等で負担が減ったとはいえ、障害のある人にとってまだまだ負担が大きいことは私たちも理解している。自立支援法の見直しが行われている今、私たちも障害ある人の現状や切実な声を国に上げていきたい」という力強い回答がありました。
 しかしながら一方で、“働きにきているのにお金を払うのはおかしい”という私たちがずっと訴え続けている根本的な問題点については「“施設で必要なケアを受けに来て”、そこでお金を稼ぐ作業を行っているという認識」だと回答され、残念ながら自立支援法施行以来ずっと訴えてきた私たちの思いとは遠くかけ離れたものでした。
また、福岡県独自の補助制度についても、現状では考えられないというものでした。
今回、要望項目を「独自の補助制度を!」から「私たちの声を国に届けてください」に変更しました。
それは、自治体も私たちの受けているしんどさ、不条理さを、私たちと一緒に国に訴えてもらいたい、という思いからでした。その点においては「国に必ず声を届けます」という心強い答えをいただいた一方で、「働くのにお金を払う」という根本的な部分で、依然として大きな隔たりがあるという思いを強くしました。

続いて②の重度医療制度については、
アンケートの結果を見ても、「わからない」という回答が多数を占めました。懇談の日から2週間あまりで新しい制度が始まるというのに、重度医療制度が変わること自体知らない仲間も多くいました。「周知が充分でなく不安になるばかりだ」「負担が増えることで、これまで以上に医療機関にかかりにくくなる」「医療は私たちの命に直結する問題。現在の制度の継続を検討してほしい」という切実な思いが出されました。
県の方からは、重度医療制度を改正(改悪?)するに至った経緯や、今後、どのようになっていくか、などの説明がなされました。「精神障害の方にも安心して医療を受けてもらうために(ただし、対象者は精神保健手帳1級の人のみ)、また、今後もこの制度が破綻せず継続していけるように、毎月定額の負担をしていただくことにした」というものでした。
私たちの医療に対するニーズは変わらないのに、県の財政を理由に、命に直結するこの制度を充分な説明もなしに変えてしまうことの重大さが共有できていないと感じました。

③その他の要望では
「施設を利用する時にかかる送迎費や給食費の負担に対する補助制度を作ってほしい」「通院時や通勤時(通所時)などに利用する交通機関の割引制度を充実させてほしい」などの要望が出されました。また、小規模作業所の仲間からは、「作業所を存続させてほしい!」という悲痛な訴えもありました。
送迎費や給食費、交通運賃の助成については具体的な解答は得られませんでした。
小規模作業所に対する補助金の問題については「平成20年度までに新事業に移行することを前提に平成20年度までの補助金を獲得した経緯があり、21年度以降の補助金を要求することは難しい」という回答でした。しかし、定員の問題等、新事業に移行するにあたってどうしても越えられない問題があり、移行の見通しの立っていない作業所も多くあります。移行の意志はあるけれど移行できない作業所に、移行するための手立てもとらず、ただ補助金を打ち切るということでは、到底納得できません。

f0173950_19163620.jpg 今回の懇談において、「自立支援法見直しのこの時期に、国に対して共に声を上げていく」という部分では一定の成果があったように思います。
しかしながら、「“働く”ということの定義」や「私たちにとっての医療の大切さ」、「小規模作業所の果たしてきた、そしてまだまだ果たしていくべき役割」などについては、依然として大きな隔たりを感じざるを得ませんでした。
まだまだ時間が足りない、伝え足りない思いはありますが、このような懇談の場を持ち、私たちの生の声を、行政の方に直接届けられたということは大きな成果であり、私たちの切実な思いが少しでも届いたと信じています。これからも私たちの思いを伝える活動を続けていきたいと思います。ご出席いただいた県の担当者の方々、ありがとうございました。




要望(ようぼう)項目(こうもく)
1.障害者(しょうがいしゃ)自立(じりつ)支援法(しえんほう)で困(こま)っている私(わたし)たちの声(こえ)を国(くに)へ届(とど)けてください。
 障害者(しょうがいしゃ)自立(じりつ)支援法(しえんほう)が施行(せこう)されて2年(ねん)が経(た)ちました。その間(かん)に、負担(ふたん)金(きん)は軽(かる)くなりましたが、私(わたし)たちは障害者(しょうがいしゃ)自立(じりつ)支援法(しえんほう)の制度(せいど)そのものに問題(もんだい)があると思(おも)います。働(はたら)くためにも、生(い)きていくために最低限(さいていげん)必要(ひつよう)な援助(えんじょ)に対(たい)してもお金(かね)を払(はら)わなければならないことに納得(なっとく)がいきません。私(わたし)たちが困(こま)っている声(こえ)を国(くに)へ届(とど)けてください。

2.重度(じゅうど)障害者(しょうがいしゃ)医療費(いりょうひ)助成(じょせい)制度(せいど)を変(か)えないでください。
① 今年(ことし)の10月(がつ)からの制度(せいど)についてアンケートを取(と)ってみると「わからない」という声(こえ)が多(おお)かったのでどう変(か)わるのかを私(わたし)たちにわかるように説明(せつめい)をしてください。
② 私(わたし)たちの知(し)っている限(かぎ)りの情報(じょうほう)では、医療費(いりょうひ)が今(いま)までよりかかるのではないかと思(おも)います。安心(あんしん)して病院(びょういん)にかかることができなくなるのではないかと不安(ふあん)になります。助成(じょせい)金額(きんがく)については元(もと)に戻(もど)してください。
③ 前(まえ)にすべての障害者(しょうがいしゃ)に医療証(いりょうしょう)を出(だ)してください、医療費(いりょうひ)の地域(ちいき)格差(かくさ)をなくしてくださいと要求(ようきゅう)したところ、これは国(くに)の問題(もんだい)なので県(けん)からも国(くに)に要求(ようきゅう)していますといった回答(かいとう)でしたが、どうなりましたか。

3.様々(さまざま)な負担(ふたん)で困(こま)っています。福岡県(ふくおかけん)独自(どくじ)の制度(せいど)を作(つく)ってください。
 自立(じりつ)支援法(しえんほう)と不況(ふきょう)の影響(えいきょう)で様々(さまざま)な負担(ふたん)が増(ふ)えて困(こま)っています。いろいろな負担(ふたん)が重(かさ)なって、給料(きゅうりょう)よりも高(たか)くなってしまいます。福岡県(ふくおかけん)独自(どくじ)の制度(せいど)で私(わたし)たちを助(たす)けてください。また、住(す)んでいる地域(ちいき)によって格差(かくさ)がないようにしてください。
① 今(いま)は障害(しょうがい)の種別(しゅべつ)・等級(とうきゅう)によっては公共(こうきょう)交通(こうつう)機関(きかん)の割引(わりびき)対象(たいしょう)にはなっていません。障害(しょうがい)の種別(しゅべつ)・等級(とうきゅう)に関係(かんけい)なく割引(わりびき)制度(せいど)をつかえるようにしてください。また住(す)んでいる地域(ちいき)によっては移動(いどう)手段(しゅだん)が少(すく)なく作業所(さぎょうしょ)・買(か)い物(もの)・病院(びょういん)など、出(で)かけるのに不便(ふべん)を感(かん)じています。誰(だれ)でもが便利(べんり)に移動(いどう)できるように県(けん)も協力(きょうりょく)してください。
どんな障害(しょうがい)をもっていても、どんな地域(ちいき)に住(す)んでいても、必要(ひつよう)な移動(いどう)手段(しゅだん)を使(つか)えるようにしてください。
② 送(そう)迎(げい)費(ひ)の負(ふ)担(たん)が増(ふ)えて困(こま)っています。利用(りよう)する制度(せいど)によっては送迎費(そうげいひ)の補助(ほじょ)があるところもあります。安心(あんしん)して作業所(さぎょうしょ)に通(かよ)えるよう、制度種別に関係なく県(けん)として送迎(そうげい)費(ひ)の補助(ほじょ)をしてください。
③ 自立(じりつ)支援法(しえんほう)が始(はじ)まって、給食代(きゅうしょくだい)の負担(ふたん)も増(ふ)えました。県(けん)の制度(せいど)でみんなが安心(あんしん)して食(た)べられるよう補助(ほじょ)してください。                         
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by kyosarenfukuoka | 2008-09-21 14:31 | ● 活動報告 ●